ネットビジネス大百科物語

わりばしをくわえた車椅子の少年は、たった1人でどうやって1億円を稼いだのか?

閉じこもる人々

この「外に出て来い」というのは、さまざまな射程を持っています。もちろん、「成功哲学オタク」とか「ノウハウコレクター」みたいな人たちに「ちょっとは実践しなよ」という時に使うこともできます。

また一方で、一見実践を重ね、 結果を出している人たちについては、また違う意味で使うこともできます。

「君たち、古い殻をいい加減破ったら」

と。

ひとつ例を挙げましょう。

僕がネットビジネス大百科でコピーライティングの体系をおそらく日本で初めて、まともな形でお話ししてから、6年が経ちました。コピーライティングの本質を学ぼうと一生懸命学んでくれた人ももちろん知っていますが、多くの人は表面的にしか理解できず、またそのまま表面的に実践してしまった。

もちろん、表面的に使うだけでも表面的な結果は出ます。結果が出るものを作ったつもりですから。でも、それを「これが成功のルールだ!」とばかりに、 バカの一つ覚えよろしく何年も繰り返している姿を見るのは、正直苦笑いです。

業界の超有名人が、大百科のレターをパクリ、コンテンツをパクリ、構成までパクリ、最後に開き直って「これがモデリングです」とドヤ顔をしていたことには心の底から感心しました。

ああ、人間って、ここまで堕ちれるんだ、と。

その人たちは人として終わっているからほっとくとして、コピーライティングの世界で言えば、典型的なのは

「いまだに『影響力の武器』から進歩していない」

ということが挙げられると思います。影響力の武器は重要な著作ですし、一度は読むべきですが、しかし同時に25年近く前(四半世紀前!)に書かれた本であることを知らねばなりません。ネットを徘徊してみると、いまだにこの本をデルフォイの神託もしくは聖書のように崇めながら、

「人間の行動真理はすべてここに記されている!」

と必死で信仰している人が散見されます。特に、どうやらその筋では有名らしい人が書いたものを読んだりすると、そういう傾向が見られたりする。影響力の武器っぽく書くと、なぜだか不思議な説得力が生まれるのも罪なところです。

影響力の武器は社会心理学の研究書ですが、現代心理学において、社会心理学はもう廃れています。廃れている、というのは言い過ぎかもしれませんが、ここ25年の間に、特にここ10年余りの間に、数々の実証研究がおこなわれ、 影響力の武器に書かれていた「○○の法則」的なものが、全く法則ではなかったことが示されているのです。

正確に言うと、

「特定の条件の下では、法則として機能することが多い」

くらいの意味合いになってきている。条件が変われば、全くカチッ・サーではなくなるわけです。影響力の武器は、今や「踏まえて乗り越えられた古典」であり、その意味でクラシックなのです(念のため、褒めています)。

心理学の「古典」という意味では、フロイトやユングにも同じことが言えます。 コピーライティングというよりもカウンセリングなどに主に言えることですが、 フロイトやユングを正直に研究している人などもう世界に存在しないのではないかというくらい、彼らはクラシックとなりました。

くどいようですが、クラシックとは、時代を超えたという意味で、つまり否定されたのでは全くなく「踏まえて乗り越えられた」もの、言い換えれば「土台」 となったもののことです。フロイトもユングもそういう意味でクラシックになった(彼らに関しては全く別の極めて重要な意義が生まれましたが)。

ところが、カウンセラーの多くはいまだにフロイトやユングから抜け出ることができていません。踏まえて乗り越えなければいけないのに、その場にしがみつき、止まり続けているのです。だから、結果を出すことができない。そういう意味で、彼らも「実力がない」と言えるでしょう。

結果を出すことができるカウンセラーというのは、僕が見る限り、意識的か無意識的かは関係なく、いずれもフロイトやユングを踏まえて乗り越えています。 常に、自分の殻を破り、本当の意味で「進化」しているから結果が出せるのです。

さて、見事クラシックの地位を獲得した影響力の武器ですが、それを「崇拝」 している「自称成功者」の方たちはきっと、ここ10年余りで行われた実験や研究の数々、影響力の武器で書かれた内容を明確に否定する我々人間の本質に関わる数々の発見について、全く無知であるばかりか、興味もないのだろうと思います。自分の成功体験という古い殻、old legacy にしがみついて、その外にある「真実」に目を向けようとすらしない。影響力の武器を、踏まえて乗り越えることすらできないのです。

その意味で、コピーライティングという観点から見れば、彼らはやはり進化を拒否した原始人みたいなものであるということが、残念ながら断言できてしまいます。まあ、それで美味しいものがいっぱい食べられて、高いマンションに住んで、いかつい車に乗れるのだから、満足した豚として、それでいいのでしょう。

そう考えると、彼らはパソコンを与えられたサルのようなものだと言うこともできるかもしれません。このキーを押せばバナナが出るのかな、ウホ、などと やっているだけで。以前偶然それでバナナがもらえたから、延々そのキーを押し続ける。

でも、実際に実験してみると、サルもさすがに何度もバナナがもらえないという体験をすれば、理解するのです、ああ、これじゃないんだな、ということを。

一方彼らはもう10年以上も同じキーを押し続けているという意味で、サルよ りもひどい脳ミソを持っているのかもしれません。それこそチャルディーニが笑っています。

「ほら、カチッ・サーだ。」

もっとも、ある特定の状況下では実際に人間より猿の方が優秀な成績を収めることも確認されていますので、ここで僕は必ずしも彼らをバカにしているだけではないのですが、それは今はどうでもいいことですね。

大事なのは、古い殻に閉じこもっている原始人には、現代に要求される本当の意味での実力などない、という事実です。

成功法則に従うために

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著者プロフィール

和佐大輔(Wasa Daisuke)

なぜ、割箸を咥えているのか?

身体障害者認定の最高度である第1級身体障害者であり、1人で年商1億円を達成した起業家。12歳のとき、不慮の事故でテトラポッドに激突し首から下の運動機能をすべて失い、17歳でパソコン1つで起業した後、口に咥えたわりばし1本で年商1億円を達成。日本インターネットビジネスの業界では数少ない”本物の“マーケッター系起業家。将来は漫画家、映画監督になるべく精力的に活動を行っている。

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